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企ふるトレンド 日本を代表する木造橋、「錦帯橋」を未来につなぐ~山口県岩国市~

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日本を代表する木造橋、「錦帯橋」を未来につなぐ~山口県岩国市~

山口県 岩国市

公開日 : 2026年2月27日 観光・交流

取材者 日下智幸 / 瀬戸株式会社

錦帯橋まつり

【画像】錦帯橋まつり

山口県東部、広島との県境に位置する岩国市。町の中心を錦川が流れ、豊かな自然を背景にその存在感を示しているのが錦帯橋です。江戸時代に架けられたその橋は、修復と架け替えを繰り返しながら、独創的な姿と技術に到達。現在も当時の姿のまま、同じ場所で人々を渡し続けています。屋根の無い木造橋であるため、風雨による腐朽は避けられず、定期的な架け替えが必要で、この美しい姿を後世に伝えるための取り組みが進められています。錦帯橋をより多くの人に知ってほしいという思いのもと、プロジェクトを進める担当者に話をお聞きしました。


350年以上の歴史を超えて、技術と美を現代に受け継ぐ


錦川にかかる錦帯橋は、5連の木造アーチ橋です。日本三名橋のひとつに数えられる美しい橋で、国の名勝にも指定されています。もともとこの地には何度も橋が架けられましたが、約200mという広い川幅と急流になりやすい川の形状もあって洪水の度に流失。「流されない橋」の実現は人々の悲願になっていたといいます。
橋の研究が進んだ延宝元年(1673)、ついに錦帯橋は創建されました。しかし、翌年の洪水によって錦帯橋は流失してしまいますが、同年に再建されました。ここから様々な改良や架け替えが行われ、昭和25年(1950)の台風で流失するまで、じつに276年もの間この場所にあり続けていました。
流失から2年後の昭和27年(1952)には当時の姿のままに再建され、約50年後の2001年に「平成の架替」が行われました。この工事では、3年がかりで5橋全ての木造部分が架け替えられ、現在もその姿を留めています。

岩国のまち並みと錦帯橋

【画像】岩国のまち並みと錦帯橋

修復に向けたプロジェクトが始動


今回お話を伺ったのは、岩国市文化スポーツ振興部錦帯橋課保存班班長の藤廣聖さんです。「錦帯橋は木造のため、風雨による腐朽は避けられません。そのため創建から350年以上にわたり修復と架け替えが繰り返され、現在も創建当時の威容を保っています。現在の錦帯橋は、架け替えからすでに20年以上が経過しており、橋板など直接雨に濡れる部分は腐朽が進行しています。安全に人を渡し続けるためには修復が必要な時期にきています」と話します。
毎年、部分的に補修を行っている状況が続いていますが、2024年度に実施した5年に一度の錦帯橋健全度調査において「強度については問題ないが、橋板や高欄は腐朽や劣化が進行している」という報告を受けたといいます。「これを受けて、2025年度に『岩国市錦帯橋修復検討委員会』と『専門部会』を立ち上げ、工事に関する様々なことを検討しています。大規模な修復を行う場合、まずは数年かけて用材や和釘を調達する必要があります。その後、工事となりますが、錦帯橋は5連の橋なので1年で1橋修復するとしても5年はかかります」と藤廣さんは続けます。委員会での検討から部材の調達、その後の修復工事を考えると相当な期間が必要になり、全てが順調に進んだとしても修復までは最短でも5年以上。実際はもう少しかかるだろうと見積もっているといいます。

「平成の架替」の様子

【画像】「平成の架替」の様子

錦帯橋を未来につなぐために。多くの人にその価値を伝えたい


「錦帯橋は屋根の無い木造橋で、風雨による腐朽は避けられないので、これまでがそうだったように修復はいわば必然なことです。橋として安全に人を渡し続けるためには、日ごろの点検による適切な維持管理が大切です」と話す藤廣さん。修復には財源が必要なことから、これまでも入橋料などにより財源確保に努めてきたといいますが、大規模な修復をする場合にはさらなる財源が必要となります。
また、錦帯橋を未来につないでいくためには、文化財としての価値を損なわない修復技術をもった大工などの人材が必要といいます。「このプロジェクトを通じて多くの方に錦帯橋を知ってもらいたい。それが錦帯橋を未来につなぐための技術の伝承や人材の育成にもつながっていくものと考えています」と藤廣さんは期待を寄せます。

世界遺産登録を目指す

【画像】世界遺産登録を目指す

世界遺産登録に期待を寄せて。岩国市のシンボルを守りたい


「錦帯橋は岩国市のシンボルであり、ここに橋があることは岩国市の人たちにとっては当たり前のこと。錦帯橋を見聞きしたことがある方は一定数いらっしゃると思いますが、その歴史や価値について知っている方はまだまだ少ないはずです」と藤廣さんは話します。例えば5連の木造アーチ構造は世界的に見ても珍しいものであり、伝統的な木組みによる構造は長年にわたって守り続けられてきました。高い強度を誇りながらも自然と調和する美しい姿を留めており、観光で訪れる人はもちろん、建築や土木に携わる人たちや大学などの研究者からも注目されているといいます。
また、世界遺産登録を目指して様々な取り組みを行っていることは、まだまだ認知されていないと感じているといいます。「多くの方に錦帯橋のことをより深く知っていただき、さらにファンになっていただければ。それが錦帯橋を未来につなぐための大きな力になると考えています」と藤廣さんは話します。

河原から錦帯橋を見上げる。背後に見えるのは岩国城

【画像】河原から錦帯橋を見上げる。背後に見えるのは岩国城

市の宝を守っていきたい。プロジェクトへの思いを込めて


錦帯橋を未来につなぐためには皆様からの支援が必要と話す藤廣さん。最後にメッセージをいただきました。
「創建から350年以上、どの時代にあっても錦帯橋の美しさは多くの人々を魅了してきました。まだ錦帯橋を訪れたことがないという方はぜひお越しいただき、錦帯橋の歴史に想いを馳せながら橋を渡っていだきたい。自然と調和した景観を楽しむことはもちろんですが、ぜひ一度、河原に降りて橋を見上げてみてください。一つの橋の長さは約35m、アーチ橋の迫力と幾何学的に入り組む構造美を目の当たりにすると、その美しさに魅了されること間違いありません。この錦帯橋を未来へつないでいくためにも、皆様からのご支援をよろしくお願いいたします」


※2026年2月現在、本プロジェクトの寄付募集は休止中。2026年4月以降に再開する見込みです。

語り手

岩国市文化スポーツ振興部 錦帯橋課 保存班 班長

藤廣 聖さん

自治体

山口県 岩国市

 
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